保険・年金について 終活・遺産相続情報|宇部市 やすらぎ会館


萩市
伊藤博文旧宅

保険 ・ 年金

    保険

  • 終活としての“保険”は、長い人生の中で予期せずお金が必要となる場面のお金を補うことを目的に考えておく必要があるものです。人生山あり谷ありとは言いますが、よく結婚式のスピーチの際、例え話で『上り坂・下り坂・まさか』の三つの坂が使われます。その下り坂やまさかを補うのが“保険”というわけです。


    最近、終活セミナーだけでなくいろんな場面で保険の重要性を説かれることが多くなってきましたが、なぜ保険が終活の中で重要視されているかというと、保険を活用することで“争続”を回避する方法があるからです。


    どう保険を活用すれば“争続”を回避できるかというと、元気なうちに家族の一人一人に何を遺すかを考え、生命保険の受取人を予め決めておくことです。これは受取人が指定されている生命保険金が、遺産分割の対象ではなく指定した受取人のものとなるからです。


    相続の際に“争続”が起こってしまうのは、遺言書がなく故人の遺産を相続する権利のある人が自分の相続財産の取り分を主張し、お互いに譲らないことから起こってしまうもので、その争続を回避するためには誰に何をどうするということをはっきりさせておくしかありません。


    生命保険金には、500万円×法定相続人数という非課税枠があるため、保険金が500万円の場合、相続税は発生せず、そのまま500万円を受け取ることができます。そしてこれは受取人が相続放棄をしていたとしても生命保険金は受取人宛の単独の相続財産なので受け取ることができます。


    ただ、生命保険に加入してきちんと受取人も指定して準備万端にしていたにもかかわらず、生命保険金を受け取れないこともあります。それは、きちんと受取人の方に「あなたが受取人になっている生命保険に入っているよ」ということを伝えていないからです。家族のために残しておこうと考えて掛ける生命保険ですが、その存在はご自身で明かさなければ、保険会社が勝手に受取人の方に知らせてくれるものではありません。


    こういったことから終活では、遺言書を遺すと共に相続財産の現金の一部を受取人の指定ができる生命保険に加入し、家族でその情報を共有することをおすすめしています。


    終活を行うということは、その後のライフプランに関わってきます。いつ起こるかわからない病気や事故の時に、どんな保障が受けられるのか、どのくらい負担しなければならないのかなどを考えておくことで、自身が加入する個人の民間保険とのバランスが取れるようになります。月々の公的保険の負担にプラスアルファでどのくらいの負担をすることで、いざという時の医療費の負担が全く違いますので、各ご家庭にあった保険やライフプランについては、お近くのファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談されることをおすすめ致します。


    保険の種類
  • 年金

  • 終活で考える年金は、ご自身のこれからを考えた時に避けることのできない“老後”の一番大きな収入源となるものです。誰しも不老不死ではありませんので、生涯現役の時代とはいえ、若いころや今と同じようにこれからも働き続けることができるかどうかは誰にもわかりません。そんな先のわからない将来を支えてくれるものの一つが“年金”です。


    これから先も働き続けて、自分自身がいつからいくらの年金を受け取ることができるのかを知ることはもちろん大切ですが、同じくらい大切なのは、世代を超えた家族という単位で終活の年金について取り組んで頂くことで、自分に関わると思っていない若い世代の方も含めて年金の仕組みを一緒に知って頂き、国民の義務でもある年金の認識を、自分の将来にも関わるということや、きちんと支払うものだということをより多くの人に知ってもらうことです。直接的な終活になると考えることは難しいかもしれませんが、あらかじめ自身の年金について知ることで、将来の生活設計を考えるきっかけにもなります。


    よく若い方から「私たちが年金を受け取る頃には、年金がもらえないかもしれないから掛けたくない」ということを聞いたり、実際には払っていない人もいたりするようで、メディアでも大きな問題になっていることは多くの方がご存知だと思います。


    確かに年金受け取り年齢の引き上げや給付額の減額などの問題は今後もついて回りますが、実際にきちんと年金をかけていた場合に、将来受け取ることができるということとその額を予測して知っておくことで、年金だけでなく将来の備えがどれだけ大切か、そしてそれに関わるお金というものがどれだけ大切かという学習を家族でしていくという終活は、ご自身だけでなく家族の絆を深める上でも必要な活動だと考えます。子供には難しいから…、まだ大丈夫だから…と先延ばしで考えるよりも、備えあれば憂いなしでこれから先の未来を明るく見通してこの終活の年金に取り組んで頂ければと思います。